Tシャツの横割りと丸胴。どう違う!?

Tシャツは製法によって大きく「横割り」と「丸胴」の2タイプに分けられます。
普段意識せずに着ている方が多いかと思いますが、それぞれ特徴や良さがあります。
今回は横割りと丸胴、それぞれの特徴とどのように作られるのかをご紹介します。

横割りはTシャツの形状に裁断した2枚の生地を縫製して作るTシャツです。
前身の生地と後身の生地をそれぞれ裁断し、それらを脇の部分で縫い合わせることで1枚のTシャツができあがります。

一方、丸胴のTシャツは胴体部が筒状の1枚の生地からできています。
生地を筒状に編み、その形状を胴体部の生地としてそのまま活かし、袖を縫製して作るTシャツです。
見分け方は非常に簡単で、Tシャツの側面、脇の部分に縫製があれば横割り、縫製がされていなければ丸胴ということになります。

横割りは一般的な存在で、世の中に普及しているTシャツの多くは横割りです。
縫製が比較的シンプルで、用尺(Tシャツを作るのに必要な生地)のロスが少なく、横割りのTシャツを得意とする生産工場も多いです。
近年ではCAD(キャド、英: computer-aided design)を使って生地に無駄がないパターンマーキングを可能とする技術なども普及し、より生産効率が向上しています。

Aライン(肩から裾に向かって広くなっていくスタイル)やXライン(ウエストが引き締まって見えるスタイル)など、デザイン性が高いTシャツが生産しやすいのもメリットです。
また、鹿の子編みされた生地やメッシュ生地などでも横割りであれば難なく生産できます。

一方、側面に縫い目があるため、プリントの自由度は若干低くなります。
仮に縫い目ギリギリにプリントを施すのであれば、縫製前の裁断されたパーツの状態でプリントする必要があります。

また、丸胴と比較すると斜行が目立つというデメリットもあります。
斜行とは生地に力がかかることでねじれが生じる現象です。
一方方向に撚られた糸を使って生地を編み込んでいくわけですが、撚られた糸が元の状態に戻ろうとすることで、斜行が発生します。

さらに、生地が濡れると今度は糸の撚り方向と反対方向に戻ろうとする力が生じ、乾燥すると再び糸の撚り方向に戻ろうとする現象が生じます。
横割りのTシャツの場合、斜行による生地のねじれが生じると側面の縫い目の位置が変わってしまいますので、丸胴よりも斜行が目立ちやすくなってしまうというわけです。

ちなみに弊社では斜行基準7%以下という基準を設けていて、これを上回るものは製品として出すことができません。

横割りに比べて丸胴のTシャツは一般的ではありません。
丸胴を得意としている工場も横割りと比べると少ないですが、前述のように縫製の工程が少ないため、生産効率が高いというメリットがあります。

筒状の生地を使っているので、ボックスタイプ(シルエットがストレート)のTシャツに向いています。
また、横割りTシャツのように側面に縫い目がないので、プリントの自由度も高め。
脇の下もプリントすることが可能で、プリント用のTシャツにはよく採用されています。

縫い目がないので、斜行が目立ちにくいのもメリットで、生産の際は斜行試験の対象にもなりません。
ただし、プリントTシャツの場合は、プリント加工後に斜行が起きてデザインが歪むといった外観不良が生じる可能性があります。
見た目が悪くならないために、たとえば製品の状態である程度の斜行を残しておいて、プリントなどを施すといった工夫が必要です。

また、縫い目が脇や脇腹などの肌に触れないため、着心地が良いというメリットもあります。
一方で、横割りのTシャツと比較するとAラインやXラインなど、デザイン性に富んだTシャツを作るのが難しいということも特徴として挙げられます。

横割りTシャツと丸胴Tシャツの違いについてはご理解いただけたかと思います。
それでは、実際にUnited Athleではどんな製品が横割りで、どんな製品が丸胴なのでしょうか?実例を見てみましょう。

パンツとのバランスで遊べる、ポケットがアクセントのビッグTシャツ。
スタンダードタイプのTシャツよりも身幅が大きく企画されているのが特徴のビッグシルエットTシャツです。
United Athle 5008-01 商品ページ

程よいピッチの太いボーダーは存在感バツグン。
一方で横割りならではのスタイリッシュなシルエットで誰にでも似合い、コーディネートがしやすい仕上がりとなっています。
United Athle 5518-01 商品ページ

一枚一枚の表情の違いが楽しめるピグメントダイTシャツ。
特殊な処理による色落ちが特徴で、味のあるヴィンテージ感を楽しめます。
United Athle 5020-01 商品ページ

Tシャツで重要なのが「よれない」「透けない」「長持ち」ということ。
これらをすべて兼ね備えたUnited Athleの代表Tシャツです。
丸胴なのでプリントの自由度も高く、オリジナルTシャツの素材としてもおすすめ。
United Athle 5001-01 商品ページ

タイトすぎず、ルーズすぎない適度なフィット感を実現した丸胴Tシャツです。
型崩れを防ぎ、長く着続けられるよう縫製仕様にもこだわっています。
United Athle 5401-01 商品ページ

ストレートで細身なシルエットを実現。
男女問わず人気があるサイズ感でトレンドに敏感なアパレルユースにもぴったりです。
United Athle 5745-01 商品ページ

今回は横割りTシャツと丸胴Tシャツそれぞれの違いや特徴をご紹介しました。
それぞれに良さがあり、Tシャツを作る過程ではどちらが良いのかを吟味した上で横割りか丸胴かを選んでいます。

Tシャツの脇に注目すれば、それが横割りか丸胴かがわかります。
普段横割りのTシャツを着ている方は丸胴を、丸胴のTシャツを着ている方は横割りを着て比べてみると面白いかもしれませんね。

→「Tシャツ豆知識」一覧に戻る