Story of C.A.B.
田林 佳憲(生産部 生産グループ)

2020.02.04


居酒屋での異動打診
「やります」と即答した彼は、
今では生産グループの中心人物へ

田林 佳憲 (たばやし よしのり)

生産部 生産グループ

オーストラリアでのバックパッカー生活、フリーターを経て、2010年に25歳でキャブへ入社。
入社の決め手は「手元にあったTシャツがUnited Athleだったから。」
誰よりも会社に対して情熱をささげる「キャブの熱男」。
入社10年目の現在、「かっこいいおじさんになりたい」と話す彼には、どんなことにも軸のぶれない確固たる信念があった。

中国語と英語と日本語(関西弁)のトリリンガル?

2010年にキャブへ中途入社。
それまではオーストラリアでバックパッカー生活を送ったり、フリーターとしてプリントTシャツのデザインなどをしたりして生活していました。

あるとき知人から「すごく良いTシャツがあるからこれ使ったほうが良いよ」と勧められたのが、たまたまUnited Athleでした。
「そろそろ就職しないとな~」なんて思っていた矢先のことで、手に取ったUnited Athleの製造元であるキャブへ応募。特にこだわりがなかったので、「営業職が募集してたから」という単純な理由で最初は営業担当として入社しました。

入社2年目に、突然、会社の常務・マネージャーとのお酒の席で「田林、生産(管理の担当者)やってみない?」と言われました。 即答で「やります」と。
当時の自分には(もちろん今もですが)、断る理由はひとつもなかったので。

海外出張の多い生産管理の仕事には、オーストラリアでの経験が活かせると思いました。日常会話は英語で話すことができるので、その経験やスキルが活かせると考えていたのです。
ふたを開けたら、中国出張がほとんどで中国語を覚える羽目になるわけですが(笑)。
気づけば、中国の生産工場の担当者とは中国語と英語と日本語(関西弁)の交じった言葉で電話をしていました。

生産グループの仕事とは?=「在庫を適正に保つこと」

生産グループの仕事である「生産管理」を一言であらわすと「キャブの在庫を適正に保つこと」です。
そのために行う主な業務は2つ。
「海外の生産工場へ必要数を“発注”すること」と「入荷商品の納期を調整すること」。

まず「発注」について。
「発注」とは、委託先の生産工場(海外)へキャブが欲しい数量を注文して在庫として購入することです。
発注数を決める流れは、
① 販売予測=どの商品がどれだけ売れるかを予測する
② 在庫の予定数予測=どの商品がどれだけ残る/足りないかを予測する
③ 足りない数量を算出する=発注数が決まる
この「発注」という業務が非常に難しいです。
発注作業そのものは非常に単純なのですが、「① 販売予測」が非常に難しい。
「今年はスウェットがトレンドだから売れるぞ!」と思っても、暖冬により思いのほか販売数が伸びなかったり、とある有名人の活躍により赤いTシャツの在庫だけがすっからかんになってしまったり。
可能な限り、外部要因・内部要因ふくめ調査をして販売予測を立てなければなりません。

次に「納期の調整」について。
これは、「思いのほか〇〇の商品が売れて在庫が薄くなってきたから次回入荷を早めて!」(前倒し)という依頼をしたり、「今、予定していたより在庫が潤沢にあるから入荷するのを遅らせて」(後ろ倒し)という依頼をしたり、ということです。
とくに「前倒し」には力を注ぎます。在庫欠品を起こしてしまうと、その瞬間、お客様にご迷惑をおかけしてしまいます。
限界まで生産工場へ掛け合い、それでもダメな場合は、工場責任者との「お酒の席」で交渉することもあります。
中国では、お酒の席も重要なビジネスとみなされることが多く、場合によっては公式の会議より充実した内容になることがあります。食事やお酒の席で関係を作り上げ、どのような人物かを見極める、ということが多いため、ときにはそういった場で納期を勝ち取るということも少なくありません。

当社のビジネスモデルである「在庫の肩代わり」ということを実現する重要なパイプ役が生産グループだと自負しています。
お客様が欲しいときに欲しい物が買えること、会社にとっては無駄な在庫を抱えすぎないことで必要な在庫が積めること、これらを「在庫を適正に保つこと」だと考えています。

「信頼」されて可能性を実現する、ということ

生産グループの仕事は「信頼されること」「信頼すること」が重要。
言葉も文化も違う海外の生産工場とのお取引を成立させるために、貫き通していることがあります。
ひとつは「嘘をつかないこと」、もうひとつは「前向きであること」。
嘘をつかない、正直でいることで受ける印象は万国共通だと考えています。
また、前向きな姿勢の人が発言する言葉には「この人を信頼しよう」という気持ちにさせる力があります。

振り返れば、僕自身の軸はそこにあるように思うのです。
元々ポジティブな性分なので、何事にも前向きに取り組んできました。
ポジティブな発言・行動をすることで(失敗することはあっても)後悔することはなかったように思います。
また、ポジティブであることで前向きになります。前向きになると人が信頼して任せてくれます。「こんなことできるはずがない」と考えている人より「きっとできるはず」と考えている人を信じたい、任せたいと思うものですよね。

キャブとはどんな会社かと聞かれたら、企業理念の通り、「可能性への挑戦」をしている会社だと答えます。それも従業員全員が。 「可能性への挑戦」って、なんて前向きなんだろう、って思いますよね。
前向きに行動をして、周りから信頼されて、「在庫」という可能性を実現していく。そんなわくわくする毎日を過ごしています。

今、僕自身が可能性への挑戦をしていることを答えるとすれば、「在庫の欠品率をどれだけ下げて、お客様と自社の機会損失をどれだけ下げられるか」ということ。
これが一番のチャレンジです。なにせ答えがない。欠品率なんてゼロが良いに決まっているから。
しかし、「在庫が潤沢であること」と「在庫が無駄にあること」は違う。「欠品がゼロ」であることと「お客様が満足してくれる」ことも違う。
お客様が満足のできる在庫を、会社経営の負担にならない数量で潤沢に持続することを目指して、日々、可能性への挑戦を続けています。

軸のぶれないかっこいいおじさんになりたい

入社して間もなく10年が経過しようという現在、僕自身が目指しているのは「会社をもっと大きくしたい」ということです。
「在庫が潤沢にあって、欲しいときに欲しい物が手に入る会社」として、いろいろな人に買ってもらえて使ってもらえる機会を増やしたい。そのために生産管理の仕事をしています。

プライベートな目標であれば、「かっこいいおじさん」になりたい。味のあるというか、生き様がかっこいいというか。
生き様がかっこいい人たちはみんな軸がぶれない。僕の軸である「信頼」をぶらさなければいつか実現できると思っています。